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南の島の乗り物

2002年1月8日(火)　南の島の乗り物

南の島へいくと、２年前にしりあった友人の家にとまりま
す。

友人の家は、都心からクルマで２時間くらいはなれた、こ
だかい丘のうえにあって、夜、展望台からながめると、一
面にひろがる光の海がとてもきれい。南の島といっても、
ここは１２の市と５つの町からなる人口１０２０万人の大
都会なのでした。

彼女は、７人兄弟の長女で、２人の妹と一緒にすんでいて
、両親と２人の弟、２人の妹は、ここからボートで２日か
かる別の島に住んでいます。そんなふうにたくさんの人た
ちが肩よせあって生きている感じは、乗り物にもあらわれ
ています。

私たちが都心に遊びにいくときは、まず携帯電話で、トラ
イシクルを家の前まで呼びます。９０㏄の日本製オートバ
イに２人のりのサイドカーをつけたもので、運転者の後部
座席にも横むきで２人乗るので、１台のオートバイに合計
５人がしがみつくかたちになります。私たちの前に別のト
ライシクルが走っていると、その排気ガスが顔にかかって
くるので、友人は口と鼻を手でおさえて乗っていますが、
夜の道を風をきってはしると、きもちがよくて、私はだい
すきです。

トライシクルで１０分ほど走ると、市の中心部につきます
。ここで、都心ゆきのメガタクシーに乗りかえます。メガ
タクシーは、運転者の助手席に２人、そのうしろの席に３
人、そのうしろの席にむかいあわせで４人、合計１０人乗
れるようになっています。

「このクルマは○○ゆきだよ～」と客を呼びこみ、席がう
まったら出発です。乗っていると、うしろの席からお札が
まわってきます。それを運転者にわたすと、運転者はお札
をかぞえて、おつりのお札をまわしてきます。車内はエア
コンがきいていて、のりのりの音楽がかかっています。交
通渋滞の道路をすこしでもはやくいこうと、車線変更をく
りかえすので、ぶつかるんじゃないかとおもう瞬間もあり
ます。

そのほか、独特の装飾をほどこしたジープニーや、日本製
中古バスを運転者席だけ左ハンドルに改造して、日本の古
い広告をそのままのせてはしっているバスなど、南の島の
乗り物は興味がつきません。